RGペイブ工法
施工例
幼児、児童は遊びを通じ、五感を使って知力、体力を発達させます。その過程で人との接し方、順番を待つ忍耐、危険予知、他人への思いやり等を自然に学び、身につけていきます。
また、運動の法則等自然科学も同時に学ぶ事になります。よってプレイグランドは安全で夢のある施設にしなければなりません。
ところが遊具にまつわる事故は多く発生しています。確かに環境整備が行われ、遊具の改善は行われていますが事故は減少したとはいえません。
特に遊具からの落下事故は、事故全体のうち50%強あるといわれています。この様な対策のために平成14年3月に国土交通省都市地域整備局より「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」が定められました。
この指針には落下事故に対する対策法として、衝撃吸収舗装が盛り込まれています。RGペイブは衝撃吸収舗装として開発されました。
RGペイブの特長
RGペイブはラバーチップを骨材とし、特殊ウレタン樹脂をバインダーとした混合物による舗装です。
ラバーチップは粒径20mm、8mm、2~3mmのものを使用し、廃タイヤを再利用したものです。
RGペイブの構造断面は下図の通りです。
- ブロック状のものと違って、現場施工にて行うため、目地のない均一な舗装が可能です。
また、どんな形状にも施工できます。 - 下層に大粒径ラバーチップを使用しているため、施工後舗装体の反りかえは全くありません。
- 舗装厚が30mm以上あるため、荷重分散が良く耐センダン力が優れています。
- 遊具からの落下に対する衝撃吸収舗装に最適です。メンテナンスもほとんどいりません。
- 車椅子等に適した舗装です。万が一車椅子が転倒しても衝撃を吸収し、頭部を守ります。
- ゴルフ場等のカート道、歩経路に適しています。特に従来の薄いラバーチップ舗装と比較して耐久性が優れています。
- 雪国の駐車場舗装に適しています。特に凍結した雪を車の荷重で砕くことが出来るので除雪等が容易です。
遊具下衝撃吸収舗装の設計について
遊具下衝撃吸収舗装はCPSC(米国 消費者製品安全委員会)の「公共プレイグランド安全性ハンドブック」により
- 各遊具からの落下最大高さを決定する。
- 落下最大高さより舗装厚を決定する
- 舗装面積を決定する。
その試験方法は、ASTM-F-1292及びF-355によって行います。
施工手順
- 路床の状態、用途によって省略する場合もあります。
- 路盤材は砕石を使用します。
- 型枠は木質のものを使用します。
- 型枠をそのまま縁石として利用することもあります。
- オートセンサー付ブルにて敷均しを行う。
- 路床等の条件によっては省略することもある。
- 混合はラバーチップ(骨材)を投入しミキサーを回転させながらバインダーを投入します。均一な混合物になるよう注意して下さい。ミキサーはパグミル、タライキサーを使用します。
- 板レーキ等にて均一な厚さに施工します。
- 転圧はエンビローラーにて行います。
- 表面を着色する場合には吹付けにて行います。但し、色によっては色むらが発生する場合がありますので、その場合には上層混合物に着色材を混合します。